日記

いつかのラブレター 続編

飴(あめ)

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とろける飴玉*1に掲載していた過去の日記を転記
基本的に昨日の日記も読み返さない、吐き捨てブロガーな飴なので、改めて読み返すと恥ずかしい
以前はもっとひどい文章でした、、、ご容赦下さいませ

面識のない人から『ずっと見てました』とラブレターを貰った事がある
今日はそんな思い出話でもしましょうか
11月18日に書いた『いつかのラブレター』。
今日は幾人からのリクエストにお答えして、その続編を話そうと思います。

(前回のあらすじ)
飴が福岡でOLをやってた頃のお話。
会社の1階にあるローソンでお昼ご飯を買おうとレジで支払いをしていると、横から落し物をすーっと台に置いた人がいた。
「あ、私じゃありませんよ」と言い放ちいそいそと会計を済まそうとする飴。
すると、「・・・昨日の夜、一生懸命書いたので読んで下さい」とボソボソとしゃべるのが耳に入った。
見てみると、落し物と思ったのは水色無地のちょっとヨレた封筒・・・。
突き帰そうにも、レジカウンターの先頭しかも右手は小銭入れの中。
後ろは貴重な昼休みの弁当買いの長蛇の列。
どうしようもなく「あ、どーも」と生返事。気がつけば受け取ってしまったではないか!!(怒)
なんでやねん。なんでやねん!
なんでコンビニのレジで、しかもお金払ってる最中に横からすーっと封筒だすねーん!!
後にも先にも、ラブレターをもらったのはこの時だけ。
まったく面識のない人からいきなり告白されたのも、生涯一度だけ。
(ここまでってか、これでほとんど)

ってところまでで終わったんですよ。
あめとしてはかなりいい終わり方で満足してたんですが、みなさんはそのラブレターの内容とその後の進展が気になったようですね。
思い出し思い出し書きますから、長いですよ。覚悟しなはれっ

半ば放心状態で6階の会社までのエレベーターはどうあがったかも覚えていない。そして、すぐさま封筒を開けてみる気にはならず、机に戻ってからもしばらく封筒は机に置いて眺めていた。
なぜか、くしゃくしゃにヨレた封筒。
生まれてはぢめてもらったラブレター。
なんでローソンやねん。なんで支払い中やねん・・・。
あめも飴なりにそんなシチュエーションにそれなりの想像とかもあって、それが見事にチリになった瞬間であった為、なかなか現実を受け入れることが出来なかったのだろう。

しばらくして、珈琲を注いで席に戻ると椅子に座って足を組む。
ゆっくりと落ち着いて自分のペースを作る。
はさみをいれ便箋を取り出した。5枚ほどの便箋は4つ折りにするには厚かったのだろう。折り難そうに角もそろっていなかった。

水性ボールペンで小さな字がぎっしり並ぶそのラブレターは、何回も何回も読み返した覚えがある。
でもなんでだろ。冒頭がなんだったのかどうしても思い出せない。
『穴』に書こうと決めてからちょくちょく思い出そうとしたが、文章自体を部分的にでも思い出すことは出来なかった。
ごめんね。そのラブレターが残っていたら良かったんだけど、もう手元にはないので書いてあったことだけを羅列してみます。

・自分は飴と同じビルにあるどこかの会社に数ヶ月前から出向してきてる社員であるコト
・同じ階で時々すれ違う飴に興味を持ったコト
・何度かエレベーターや給湯室で一緒になったけど、話しかける勇気が無かったコト
・出向期間がそろそろ終了するので、名前だけでも知りたいと思ったが、手紙を書く今でも分からないままであるコト

こんなことが、ツラツラと説明されていた。
こっちもローソンでこっぱずかしかったのもあったが、いくら思い出そうとしても顔があんまり見れてなかったのをすごく後悔したっけ。
後は、自分の自己紹介が延々4枚にわたって書いてあった。

そして最後に、よかったら友達からお願いしたい、という文章と連絡先が書いてあった。
当時、と云っても6年前だから1998年。23歳の飴はすでに4年前から携帯電話をもっていた。
しかし、そこに書かれていた連絡先は文中に説明があった御両親と同居中という自宅の電話番号だった。

だから電話しなかったのかな
だからなお更電話する気にならなかったのかな
顔や声をはっきり覚えてないのもいかなかった
背格好も自信がなかった
とにかく、もらったことがトップニュースでその後のコトなんかどうでもよかったのだ
(みなさんはどうでもよくなかったようなのでもう少し続きを書きます)

5年以上経った現在残る記憶の中では、大人しいかんじの中肉中背、騒いだりするのかな・友達いっぱいいるのかなって様子の人だった。
さっきも云ったけど顔はまーったく覚えていない。
白馬に乗ってやってくる王子様でなかったことだけは覚えている。
気絶するほどカッコいい人でなかったことも覚えている。

結論から言うと、知らない人からいきなり手紙をもらったのはいいけど、もらった場所はローソンのレジ支払い中で、しかも手紙の内容からも興味がわかなかったのだ。だから、電話もかけなかったし、顔も覚えてないし、手紙も持ってない。もっと云えば、名前も覚えてない
白状でなんてつめたい奴だというかもしれないけれど、その人本人についてはこれ以上のデータはない。そんなもんなのである。

待ち伏せされたらどうしよう、またローソンで手紙とかもらったらどうしよう、とフロアまで同じと手紙にあったので、しららく憂鬱な日々を送っていたが
飴も心配も必要なく、その後1度も会う事はありませんでした。
手紙にあったように、出向期間が終わってもう飴の働いてるビルには出勤しなくなったのかもしれません。

あの時もし・・・と考えることがある。
まだインターネットや携帯電話が普及してなくて男女のやり取りもアナログだったあの時代、一言ひと言大切に手紙に書き連ねてくれたあのローソン君(笑)。

あたし手紙どうしちゃったんだろう。
当然のことながら、当時も飴には彼氏なんぞいるわけもなく、1回お茶ぐらいしてみてもよかったかなぁと思う。
まさか、その後の人生こんなモテない人生が待っているとは・・・
「男運がない」まではいいが、「男運がないのではなく、男を見る目がないのでは・・・」と友人たちをいわせる始末。

ガンバレ飴!まけるな飴!立ち上がれ飴ー!!(こんな終わりでいいですか)

*1:とろける飴玉:2003.7.23スタートした飴のhp。現在ブログを読みに来てくれてるお友達の中には、この頃からのお付き合いの方も多数いらっしゃいます。merci。

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